「なかなかいい船だよなあ」

バルトが感嘆するのも無理はない、とても大きく立派な船だった。
わあいっとエリサは飛びはねた。

四人は中央の、一番広いベッドルームにいる。

作戦会議用の大きな机や世界地図、海図があったり、きっと初代勇者パーティもここをメインルームにしたに違いなかった。

ここの他にもたくさん部屋がありそうだがまだ全部は確認していない。

真っ先に操舵室に向かった。
この船はどうやら魔力を源に動く不思議な船らしい。
闇王の居城に目的地をインプットするとエリサが魔力を込める。あとは到着するのを待つだけである。

それから休めそうな場所を探し、ここを見つけて今に至る。