駐車場に戻ってきて、ひとりの女性に声をかけ、このくらいの背丈でポニーテールを結って白地に黒の水玉の服を着た少女を見なかったかと尋ねた。 首を横に振られ、体から一気に力が抜けた。 時計を見るとまた10分が経過している。 焦りはどこにもぶつけようがない不安へと変わっていく。 「……いったいどこへ」 忽然と消えたひかる。 いったい何がひかるに起こったのか? 携帯はここにある。