目が覚めた。


時計を見ると、だいぶ寝過している。


女房も寝坊して、俺を起こし忘れたな。


「おい。起きろよ」

俺は隣で寝ている女房を起こすため布団をめくった。



「なにするのよ。まだ眠いわ」


そこには女房の口調で話す、旦那の俺が寝ていた。



俺はびっくりしてベッドを飛び出した。



が、なんか変だ。



何で俺がネグリジェを来ているんだ。



その時、化粧台の鏡に映る自分に気がついた。


そこには俺ではなく、女房が立っていた。