「蝶!おまえいい加減にしろよ!」

 「いやん。実ちゃんったら、こ・わ・い★」

 ウィンクした蝶のまつ毛は長い。

 「てめぇ…まつ毛一本ずつ抜いたろうか!!」

 「そういうプレイが実ちゃんは好きなのね?
私、困っちゃう♪」

 腰もくねらせた蝶を見下し、蝶の前に存在してしまった自分をマジで恥じた。


 消えよう。

 この忌まわしい女の前から。