終焉の夜明け




まず降りてきたのは、
助手席に乗る茶髪の野郎。




ダメージジーンズは
穴があきすぎて、

もはや"ゴミ"みたい。



黒の緩いTシャツを着ているため、
肩は露出し、

色っぽい筋肉質な肌が
見え隠れ。



首にはジャラッとした
ゴツいネックレスだし。

耳には、数えきれないほどの
ピアスが"ゴロゴロ"。


手にもリングが沢山。





そんなド ヤンキーな馬鹿は、
黒い瞳を細めてニカッと笑う。




「お待たせ。

あ~、会いたかったっ、ノエルー!」



そしてそいつは、
あっという間にアタシを抱き締めた。