紗「あっ!」


校門を抜けたところで紗希が声を上げた。



尚「どうかした?」



紗「今から駅に行かない?ちょっと買いたいものがあるんだけど…」



手を合わせてお願いするような仕草はとても可愛いものだった。




尚「うん、いいよ」


紗「ありがとう!」



そして駅に向かったのだった。





街中に行くと人がわいわい賑わっていた。


特に何かイベントがあるわけじゃないのに、人は沢山いた。




紗「夕方でも沢山いるんだねぇ」



と、暢気に言う紗希。



その時、手をギュッと握られた。



紗「???」


尚「はぐれると悪いからね」



尚は顏を赤くしていたのだった。