「こんにちは。私、イブです。今年14歳の中学2年生です☆よろしくね♪」

 機械的挨拶をしても、周囲に人はいない。

 だって、これは明日に控えた転校の為に始めた自己紹介の練習だから。

 周囲に人はいなくていい。

 「…ん~…同じクラスの人に年とか必要?」

 独り言を言ったイブの口を誰かが塞いだ。