衡の体がベッドから起き上がった。上半身を、こちらに寄せる。 「…え?ンっ!」 強引過ぎるくらいに、強い深いキス。 雰囲気とかじゃなく、顔面にぶつかりそうな勢いだったから、驚いて目を閉じた。 キレ…た?男子ってよく分からない生き物だなあ… 「…やった。」 小さく、笑うように衡はつぶやいた。