ひとつ睨みつけて、私はさっさと2階に上った。 三葉の顔見てると、昔の”お兄ちゃん”が見えてくるようで、怖かった。 別人なんだもん。 三葉兄ちゃん、知ってる? 『神様は何億分の中から自分を選んで、生きさせてくれてるんだ』って。言ってくれたでしょ? 私それで、嫌いだったお母さんを大好きになれたんだよ。