「斗真!!パス回せ!!」


「有羽!!」


その日から放課後、練習が始まった


だけどやっぱり俺と有羽は大活躍


「桐吾はやっぱすげぇな!!」


「お前らだってすげぇよ。もっと練習すれば俺らよりもイケんじゃね?」


「そんなの、絶対無理だって」


「キャー!!!桐吾君、斉藤君、カッコいいー!!」


女どもが体育館を埋め尽くす


「つうか...暑すぎねえ?」


「暑いね。出入り口、封鎖状態だから」


「俺ら、いつか死ねる気がする」


「桐吾と斉藤はマークされやすいから俺らもシュート練習しようぜ!!」


「おう!!」


俺らは一回場外へ出て休憩


「あっちー...」


「真面目に練習する奴らばっかで良かったな」


「ほんと、ほんと」


飲み物を一気に飲み干す


「斗真!!」


「姫乃、まだ帰ってなかったのか?」


「うん!!斗真と帰りたいから...」


「今日からあんま帰れねえって言ったろ?姫乃は家が遠いんだから...」


「そうだけど...一緒に居る時間、減っちゃうよ...」


「ごめんな...」


「ううん!!あたしも練習入ってるから...」


「球技大会終わったら帰ろうな」


「うん!!」


姫乃を説得して帰らせた