「くく……。」


「か…たく…ら…せんぱ…い…」


「そうそう。その苦しみだよ。吸血鬼は血を吸わないと、そういう風に苦しむんだ。わかった?わかったよね?」


「は……ぃ…」



お願いだから…

離して…‼



もう少しで死ぬ頃。

やっと片倉先輩は、手を離してくれた



「はぁ…はぁ……」


「わかったなら、二度と俺の邪魔すんなよ。そのうちお前の血も吸ってやる。」



そう言うと、何処かへ去ってった


安心したのか、力が抜けて
その場に座り込んだ



あんな片倉先輩…初めて見た。


ママよりも、お化けよりも、怖い片倉先輩なんて…初めて見たよ。