「ハクさっ……」 そう言いかけた時 私の顔が曇った 目の前には誰もいなかったのだ きっと猫のいたずらだ 私は深くため息をついた 「……ん?」 窓の近くに一枚の紙があった 私はその紙を手に取ると、広げた その紙には 『鍵川に電話しろ』 と書いてあった その字は、ずいぶんと焦っているようで、雑…というか、なんというか。 私には、そんな風に見えた 「鍵川……」 鍵川っていうのは、光のこと。 光に電話をしろっていうこと? …どうして?