片倉先輩は、皆の前では優しくて

本当の姿は、ありえないほど怖くて、酷い




きっと何か作戦でも練ってる

きっと……!!




『ガラッ』

片倉先輩のクラスのドアを開けると、


「片倉先輩いますかっ!??」


大声で叫んだ




このクラスは、
皆派手でチャラチャラしていた


普通に教室でメイクしてるし、ヘアアイロンだって持ってきてる



ど派手な靴に、茶髪。

耳にピアス…鼻にも唇にも舌にまで!!



正直、怖くて震えた


でも、今そんなこと言ってる場合じゃない


光の人生がかかってるんだから!!




「ねー、あんた誰?」


怖い顔をした女子が、睨みつけてくる


バッサリまつ毛に、金髪…

スカート短すぎるし、無駄に爪が長い



「…立花 凛香です…けど」


「あっそ。うちは【金森 なみ(かなもり)】。かったんとはどーゆー関係なのぉ?」


「かっ…かったん?」


「片倉のこと。」


「い…いや、別に。」


「はぁ?意味わかんなぁい」



こっ…怖っ!!!


ぱっちり…ってかぱっちりすぎる目が、もっと大きくなる


その後ろで、他の先輩らがくすくす笑う


私が後ずさりした頃。



「凛香ちゃん、話ってなに?
あ、その前に場所かえよっか」



後ろから片倉先輩の声が。



私は腕を掴まれ、
どこかへ連れて行かれた