いつも通りの学校。
最後の学校は、あっという間に終わった。
愛華といれる時間も、残りわずか…。
『愛華、帰ろうぜ』
「あ、うん!」

「湊今日元気ないね?どうかしたの」
『なんでもねぇよ!』
「そ?あ、家ついた。じゃぁね湊!」
俺は愛華の腕を掴んだ。
「え?湊…?」
俺は愛華を抱きしめた。
「ちょ、湊?家の前だよ…」
『愛華、好きだよ…』
「え?いきなりどうしたの…」
『ずっと…ずっと好きだ…』
「あたしも、好きだよ?」
俺はキスをした。
いつもより、深い愛を込めながら…。
何もかもが…最後なんだ…。
『じゃーな…』
「バイバイ!」
閉まったドアを見て…涙がこぼれた。
愛華…。

さよなら。