そして俺は、愛華の家へ向かった。
『愛華…』
「湊?」
『ネガ、奪ってきたから』
「え…?」
『もう、田神なんかにおびえなくていい』
俺はネガを燃やした。
『もう、お前を苦しめてた写真はなくなった…。お前が心に負った傷は、すげぇ深いと思う。…でも、ゆっくり、治していこう?ゆっくり…少しずつ、前へ進もう?愛華は1人じゃない。高松だって、柊斗だって、兄貴だっている、俺も、いる』
「ん…うん…っ…っ」
『泣くなよ愛華…』
「だって、湊がっ…優しい…」
『俺はいつだって優しいだろ?(笑)』
「ブスとか言うじゃ~ん」
『バカ…。愛してる、愛華』
「あたしも、愛してるよ」

やっと…幸せになれると、思ったのに…。