『愛華、警察にはいわねぇの?』
「ダ、ダメっ!警察は―…。言ったら…写真がッ…」
『写真…?撮られた、のか?』
ギュッと握っている愛華の力が強くなる。
『わかった。…犯人は必ず捕まえるから…。愛華、心あたりは…?』
愛華は首を横に振ったが…
「もしかして…」
そう、呟いた。
『心当たり、あるのか!?』
「でも、まさか…」
『言え!愛華』
「……田神さんに“どうなっても知らないから”って…。“あたしはちゃんと警告してあげたからね”って…。でも、普通こんなことしないよね。人疑うって、あたし最低じゃん」
『…愛華は最低じゃねぇよ』
愛華の頭をポンポンと撫でた。
『俺、そろそろ帰るな』
「ん」
おでこにキスをし、愛華の部屋を出た