次の日、愛華は学校に来なかった。
俺は、愛華の家へ行った。

コンコン

『愛華、俺。入るぞ』
カーテンも閉まった真っ暗な部屋。
ベッドの上で体育座りをしながら顔を膝に埋めている愛華…。
『愛華…』
「みな…と。ごめんなさい…」
『は?』
「ごめん、ごめん…ごめんね湊ッ…」
どうして…どうして…?
『んでお前が謝んだよ…』
強気な愛華の姿は、全然なくて…。
「湊っ…たし…汚くなった…。ごめん…湊…ッめん」
“汚くなった”
ホントにそう思ってんのかよ…。
そんなこと、ねぇのに…。
「ごめっ…ごめん…『謝んな!謝んじゃ…ねぇ。お前が一番辛いのに…なんで謝んだよ!お前は、汚くなんかねぇ!謝らなきゃいけねぇのは、俺なんだよ。守るって言ったのに…守れなくてゴメン!あんな約束して…ごめん!お前が辛いトキ、そばにいれなくてゴメン』
俺は愛華をギュっと抱きしめた。
「うぅッ…湊ぉぉ」
愛華は俺の腕の中で、泣いた。