『柊斗…なにがあったんだ?』
「…愛華ちゃんな、見つけた時、ボロボロで…。上手く喋れない状態で。愛華ちゃん…レイプされたんだ…」
『………は?』
“レイプ”…?
愛華が…。
『な…んで』
「…わかんねぇよ」
重たい空気のまま、俺たちは家に帰った。

―――――………

愛華が、レイプにあった?
どうして…?
思い出す、ボロボロになった制服。
震える愛華。
おびえた瞳。
愛華、どれだけ怖かった?
どれだけ苦しかった?
どれだけ辛かった?

“愛華、俺がお前を守るから…。ずっと、守るから…”

こんな言葉、意味ない。
お前が本当に辛いトキ、苦しいトキ、怖いトキ…そばにいれなかった。
守ることが、できなかった。
ごめん…。
守るって言ったのに、結局守れなかった。

愛華……

―――ごめん。