「湊起きた?」
「あ、はい!」
「紅茶でいいかしら?」
「あ、ううん。今日はいいや」
「そう?」
「ゴメンネおばさん」

「ふあぁ。おあよ~」
寝ぼけながら優兄が下りてきた。
「優兄、おはよ」
「はよ、愛華。ん?紅茶飲まねぇの?」
「ん?ちょっとね~。ねぇ優兄?」
「ん~?」
「あ、あたしって…ふ、太った…かな?」
「ん?全然?何か言われた?」
「太ったって言われて……」
「ふ~ん。ちょっとおいで?」
「え?うん」
あたしは優兄の前に立った。
「よっと」
そう言うと、優兄は、あたしをお姫様だっこした。
「へっ!?ちょ、優兄!!??」
「あら~!絵になるわね~」
騒いでいるおばさん。
「ちょ、ゆ、優兄!」
「全然重くねぇじゃん」
「……へ?嘘…」
「嘘じゃねぇって!つーか、軽すぎじゃね?ちゃんと飯食ってんの?」
「ちょ、か、顔!近すぎ~」