あたしたちは、優兄に報告した。
ちなみに優兄は、無事3週間実習生をやり遂げ、また大学に戻り勉強中だ。
「優兄、あたし、やったよ」
「愛華、おめでとう。頑張ったな。湊、素直になれよ」
『うっせ~』

そして、花枝と柊斗くんにも報告。
花枝は、涙を流してくれた。
「ッ…頑張ったねッ…おめっで…とっ」
「花枝……」
「湊くん、愛華傷付けたら許さないよ♪」
『肝に銘じとくよ』
「手放すなよ?」
『当たり前だろ』

あたしたちは、幸せだった。
温かい人たちに、見守られて。
でも、それは、長くは続かなかった。