その後、いつも通り学校へ行った。
今日はやけに教室が騒がしい。
「花枝おはよう。どうかしたの?」
「おはよ。転校生来るらしいよ」
「こんな時期に?」
「親の転勤かなんかじゃん?」
「あ~そっか。別に興味ないな」
「冷めてるね~」
「そ?」

でも、この転校生が、全てを狂わした。

湊との、関係も。

湊とあたしの心を。


あたしの、全てを……


あいつは、狂わした……。

そんなこと、今のわたしには、分らなかった。