「ッ…優兄、ありがとう」
泣きやんだあたしは、笑顔を見せた。
「気にすんな。愛華、よく頑張ったな」
「…うん。相談乗ってもらったのに、いい結果じゃなくてゴメンネ」
「謝んなよ。そんなこといいから。愛華はホント、よく頑張ったよ」
「ありがとう。優兄のおかげで、ちゃんと言えた。…あたし、諦めるよ」
「それでいいの?」
「え?だって…」
「本気の告白じゃないって、誤解されたままでいいのか?悔しくない?」
「ッ…悔しいよ」
「じゃぁ、もう少し頑張れ。諦めるのは、まだ早い」
「頑張っても…いいのかな?」
「当たり前。また、相談とか乗ってやるから。泣きたいときは、胸貸してやるよ♪」
「ハハっ、ありがとう。あたし、頑張る!」
「おう!じゃぁ、明日また元気にウチに来いよ」
「…うん♪」
あたしの気持ちは、少しだけ晴れた。

優兄、ありがとう、あたし、頑張るね。
ちゃんといい結果、優兄に言いたいし。
失恋したけど、あたしの未来はまだ明るかった…。