私達は、東京ディズニーランドでの楽しい思い出を胸にバスに乗って校外学習地に向かっていた。

バスに戻ると既に数人の生徒は戻ってきてたみたいで、思い出を語ったり、寝ていたり、みんなそれぞれに自由に行動を取っていた。

私達は、バスの500m手前で手を離した。
理由は、他の生徒に気付かれたくなかったからと大斗曰く「俺と付き合ってるってことだけで沙奈がいじめられたりしたら大変だからそれを避けるため。」とのこと。

かなり、守られてるなと実感した、1日だった。

「俺は、後から行くから、沙奈は先行け!」

「わかった。」

私は、大斗に言われた通り先に1人でバスへと戻った。

しばらくして、大斗からメールがきた。

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[To:沙奈]

[件名:ありがとう。]

[内容]

まず、沙奈に伝えたいことは、こんな俺と付き合ってくれてありがとう。

夢にも思ってみなかったことに少し驚きがあるけど、本当に嬉しい。

これから、生徒と先生って言う立場でたくさんの壁と困難があると思うけど一緒に乗り越えて行こうな?

俺は、沙奈の彼氏でいれることマジで嬉しいと思うよ!

本当にありがとう。

ずっと、ずっと、好きだよ。愛してるよ。

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私は、このメールを見た瞬間、無性に大斗へ抱きつきたくなった。

けど、周りのことを考えて、我慢した。

そして、メールを返した。

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[To:大斗]

[件名:大好きだよ。]

[内容]

私も、ありがとう!

大斗の彼女になれるなんて思ってもいなかったから、物凄く幸せだよ。

これから先の困難は、きっと2人なら乗り越えられると思う!

もし、大斗が悩んでたりしたら、私が支えるから。

あと、無理はしないでね?

私もずっと、ずっと、好きだよ。愛してるよ。

こんな、私をこれからも宜しくね?

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ふと、窓の外に目を向けると、東京ディズニーランドの出口で生徒を待ち構えている大斗と目が合った。

その、瞬間大斗は「わかった。」とでも言うかの様に静かに私に向けて頷いた。