朝ご飯を一緒に食べ、彼は出勤の準備もあるので帰っていった。 私は人生がうまくいっていることを実感しながら出勤した。 「おはよー」 「おはようございます。機嫌がいいんですね。何かいいことあったんですか?」 美紀子の問い掛けにあったと言わんばかりの顔で答えた。 「ちょっとねぇ〜♪」 私の頭の中は聞き覚えのあるビートルズの曲を出鱈目な英語で繰り返し流れていた。 今にも踊りだしてしまいそうなくらいハイテンションだった。