けど…




「風雅、お前も来い。」




風雅だけは、そこから一歩も動かなかった。




「……。」




「おい。」




何度呼ばれても、風雅は返事をせず、優衣のほうを見ているまま。




そんな風雅に優斗と紘斗は何かを察し、




「何かあったら、言いに来いよ。」




そう言い残し、全員を連れて部屋を出た。