[紘斗side] ブーブー 「優斗〜、ケータイ鳴ってるぞ〜。」 雑誌を読んでいた俺は、優斗のケータイが鳴り出し、雑誌から目を離し、優斗を呼んだ。 でも、優斗からの返事がない。 「紘斗、優斗なら奏斗に呼ばれてるわよ。」 変わりに、母さんが返事をしてくれた。 「ふ〜ん。じゃ、俺、出ちゃお!」 俺は勝手に優斗のケータイを取り、耳にあてた。