「スースー。」 「ね、寝てるの…?」 風雅から規則正しく息づかいが聞こえ、私は脱力した。 と、とにかく離れよう。 もう一度、起き上がろうとした。 けど… 「…っ…。」 離れない…。 どれだけ腕の力、強いのよ! 腕が私の体を離そうとしない。