「あ、ありがと…。」 オレンジジュース…。 風雅がまだ、私がオレンジジュースが好きなことを知っていてくれて、嬉しさが込み上げてきた。 「風雅は他に見たいところ、ない?」 「ああ。」 「そっか…。」 しばらく風雅と私は肩を並べて座っていた。