「…親父、母さん。子供ができた。」 「……。」 「……。」 沈黙が流れた。 「私、産みたい。命を捨てることなんて、したくない。」 だって、小さくてもこの子はちゃんと生きてるから。 「俺が必ず優衣と子供を守ります。だから、お願いします。」 風雅は頭を下げ、はっきりとした迷いのない言葉を出した。