兄として、何もできなかった悔しさ。 俺が優衣を安心させられなかった悔しさ。 俺は、何をやってんだろ…。 グッと拳を握っていると、 「優斗さん、紘斗さん。」 風雅が俺達を呼んだ。 「…何だ?」 俺は視線を風雅にぶつけた。