私達に向けて、アルカイックな微笑を向けた店員さんは、徐に眉を顰めた。 「・・・・・って、何だ。彼方か。表から入ってくるなといつも言ってんだろが。」 え? 知り合い? ・・・あ。 そいや、先輩、エバー非売品のダーリンのケーキ持ってくるくらいだもんね。 知り合いでも当然か。 店員さんの目が、先輩から私に移り、ちょっとばかり驚いたように目を見張る。 私もよくケーキ買いに来て、顔ぐらい覚えてもらってるもんね。 私は慌てて、ペコンと頭を下げた。