中野も沢渡も、高橋も。 オレから見たら、羨ましいくらいだ。 やっぱり、高校生の若々しさはいいよな。 「ねえ、先生。私にも、ここ教えて?」 オレと高橋の間を割り込む様に、中野がやって来た。 「あ、ああ。いいよ」 ヤバイな。 ドキッとする。 これは多分、シャンプーの匂いか? 風に乗って、フワッと香る匂いを、つい意識してしまった。