バタン―。 「あ、梓…?」 「サイテー」 信じられない! 何? 今のキス! それに、会話は。 「私、帰るから」 暗いクローゼットに押し込められた挙げ句、他の女の人とのキスシーンを見せられるなんて。 「ちょっと、待て」 先生は慌てて、私の腕を掴んだ。 「話しくらい、聞いてくれないか?」