「梓!?」 「待ってたの。良かった。思ったより、早く帰って来てくれて」 まさか、待ってるとは思ってなかったから、ただ呆然としてしまう。 そんなオレに、梓は笑顔を向けた。 「早く入ろうよ!誰かに見られちゃうよ?」 「あ、ああ。そうだな。入ろう」 梓の肩を抱くと、いつもより足早に、家へと入った。