梓と沢渡の姿が、職員室から見える。 楽しそうに笑い合う二人に、動揺したオレは…、 全く会議を聞いていない。 このままじゃ、ダメだよな。 オレは教師だ。 ちゃんと、仕事に集中しないと…。 「何か、気にかかる事があるんですか?」 「え?」 小声で、尾瀬先生が聞いてきた。