「………、先生。吉川先生!」 「あっ、はい」 いけない。 今は、職員会議中だった。 「先生は、この提案に賛成でいいですか?」 「あっ、はい。構いません」 って、何の提案だ? まあ、いいか。 それよりも、オレは中野…じゃない、梓が気になって仕方ない。 “終わるまで、待ってるね” いつもの明るい笑顔で、そう言ってたんだよな。 早く会いたい。 この数十分すら、長く感じられる…。