「これだったよなあ?いやあ、ついにコイツも売れるんか。」 目を細めて浴衣を見る。 相変わらず、紺に赤やオレンジが映える。 「兄ちゃんの彼女、背え高いか?」 「いえ。どっちかっていうと、ちっさいです。」 俺よりも、15cmはちっちゃい。 「そうなら着れると思うぞ?彼女、自分で着付けできるんか?」 「あ、それは出来ると思います。」 いっつも、着てるし。 ってか、服とか着れんのか?