~夏の思い出~ 君に、初恋。【完結】






そう尋ねると、妃は「そうですねえ…」と考え込んだ。



だから、無理だって。





「私が運びましょうか?」

「…は?」




何言ってんだか。


幽霊なんだから、布団に触れねえだろ。






「まあ、任せてください!」



妃はそう言って、着ている着物の袖をまくる。



何を、するんだ?