俺しかいないこの家で、明らかに何かが動かされる音。 “幽霊屋敷” この言葉が、頭の中を駆け巡る。 「まじで、幽霊屋敷……?」 まじかよ。 さっきのは、ふすまが動かされる音だった… ばくばくばく。 俺の心臓が、肋骨を破って出てくるんじゃないかというくらいに暴れている。