「…考えても仕方ねえか。」 そう口に出せば、何とかなるような気がしてきた。 とりあえず今日は、持ってきた缶詰なんかを食べて寝よう。 これからのことは、明日になってから考えればいい。 缶詰で簡単に食事をすませ、探さなくても体が覚えている、ふすまを開ける。 「やっぱりな~」 そこには、布団がきれいにたたんで入れてあった。