ガラガラガラ… 親父から預かった鍵を使って、扉を開ける。 中はガランとしていて、人気が全くなかった。 「………っ…」 開けた瞬間に漂ってきた香りが、鼻をかすめる。 古くなった畳と。 少しだけの線香と。 じいちゃんの、におい。 目をつぶると、じいちゃんが「よく来たな!」といいながらで迎えてくれる気がして。