「私がここにいたのは、希衣子さんにお別れを言うためです。ヒサヒトさんには、よるのうちに言いました。」 「会った…のか?」 「いえ、違いますけど…。二人なら聞いてくれている気がして。」 妃は、今から成仏するとは思えないほどに、目の前に、いる。 「ねえ唯。笑顔で、見送って下さいな…」 「…んなの……」 無理だ、無理――