「…それは、本当に心から人を好きになれなかったことだと思ったんです。」 心から、人を… 「生きているときも、若いうちに死んでしまいました。結婚相手も、親に決められた人でした。」 「…………。」 「それを、ヒサヒトさんと一緒に考えて分かったんです。」 「…だから………なんだよ。」 それが分かったから、なんだよ… 「私の心残りは、唯に出会えたことでなくなってしまいました。」 妃は、満面の笑みで俺を見ていた。