あたりが、見慣れた景色になってくる。 ああ、あのペットボトルの風車。 じいちゃんと一緒に作ったやつだ。 目の前には、懐かしい、赤い屋根。 この色は、俺が決めたんだ。 「赤がカッコイイ!!」 そう言い張ってわざわざ屋根を塗り替えてもらった。 やっぱり、じいちゃんは俺には甘かった。