由宇人さんに宛てた手紙も、私は読みました。 家はそのままの形で遺しておくこと。 必要なものも、遺しておくこと。 ただ、親戚以外の誰にも家を渡さないで欲しい。 そのようなことが書いてありました。 ……それはすべて、私のためだったのです。 他の人が住んだら、私が嫌がるだろうからって… ヒサヒトさんの思いやりに、涙が出ました。 だから、私は家を離れず、守ることを決めたのです。