希衣子さんに、会えたら良かったんですけれど。 彼女はあいにく、この世に悔いを残すような人ではなかったので、幽霊としてでも会えませんでした。 「…希衣子に、会いたい……」 「私もです。」 「…お前がいると、忘れられない……」 ヒサヒトさんは、自分が辛いから、私を祓ってしまおうと考えたんでしょう。 「忘れなくて、いいじゃないですか…」 そんなことは、悲しいだけです。 「私は、忘れませんよ。」 それに、別れは悲しいのでもう誰にもとりつきはしないときめました。