「…残念でしたね、ヒサヒトさん。」 「お前、幽霊だよな?」 「…そうおもいますよ。」 死んだときのことは、覚えています。 なんとなく、ですけれど。 「…疲れた。」 「でしょうね。」 「…冷たいな、ヒメ。」 「私を祓おうとしたからですよ。」 「…希衣子は、悲しむぞ。」 言いたいことは、なんとなくわかりました。 けど、わたしは… 「私は幽霊なので、時間はあるんですよ。」 悲しみに暮れても、毎日笑っていても。 何も違いは、ない。