その夜。 俺は無事に父さんにも許可をもらえた。 快く、という感じではなかったけど、なんとなく笑っているような気がした。 それから一週間でさまざまな準備を整え、俺はやっと出発することが出来た。 じいちゃんちへは、飛行機や電車、バスを乗り継いでいく。 「あっちー。」 朝早くに家を出たのに、じいちゃんの地元に着くころには夕方になっていた。