ただボーっと空を見つめたまま、数日が過ぎました。 山の上から家のほうを見ると、人がたくさん集まっていました。 ――お葬式、だったんです。 お葬式だけは、と思って。 重たく感じる体を動かして家に戻りました。 ずっとずっと、泣いていました。私は。 ヒサヒトさんは、一瞬しか、泣きませんでした。 お棺が閉まる、その一瞬だけ。