――――― …いねぇな……… いつも通る道を、川の源流まで登ってきた。 妃がいつも座る木の上のほうを見ても、いない。 山に来てみたら、なんとなく、妃が消えた気がしない。 どこかに、いそうだ。 でも、どこにいるんだ? 「妃……」 名前を呼びながらそこからまた少し山の奥のほうに入っていった。